Cloud Monitor 紹介

最終更新日:2025-07-09 15:35:11

Cloud Monitorは、クラウドプロダクトおよびサービスの包括的な監視を行い、パフォーマンスと信頼性を確保するためのツールを提供します。本サービスは主要なパフォーマンスメトリクスを自動的に収集し、ネットワーク・システム・アプリケーションの可用性を監視し、潜在的な問題に事前に対応するためのアラートを設定できます。複雑な監視システムの導入・運用を行う必要なく、インフラ全体にわたる高いパフォーマンスと信頼性の維持を支援します。

シームレスな有効化と幅広い互換性

アカウント登録と同時にCloud Monitorサービスが自動で有効化され、追加の購入や設定は不要です。CDN、セキュリティサービス、クラウドサーバ、クラウドデータベース、ロードバランサーなど幅広い製品とシームレスに連携可能です。また、継続的なアプリケーション可用性監視のために、HTTPICMPなどの一般的なネットワークプロトコルにも対応しています。

リマインダー: アカウント登録後、Cloud Monitoringの有効化に追加設定は不要です。

リアルタイムかつ集中型のモニタリング

リソースの利用状況、現在のパフォーマンス状態、潜在的なボトルネックについて迅速に把握できます。直感的なダッシュボードはすべての監視データを一元化し、サービスの正常性と状態を素早く評価することができます。

豊富なメトリクスと集約ビュー

さまざまな監視メトリクスにアクセスできます。例:CDN帯域幅リクエスト数など。サービスは、選択した期間内の最大値・最小値などの統計情報を表示します。データソースを集約することも可能で、例えばグループ内すべてのサーバーのCPU使用率を1つのチャートで表示し、リソース消費の全体像を把握できます。

柔軟かつプロアクティブなアラート機能

特定のメトリクス閾値に基づいてカスタムのアラートポリシーを作成できます。閾値を超えた場合は、システムが設定済みのメールSMSなどのチャネルを通じて即座に通知を送信します。これにより問題を即時把握でき、迅速な対応と解決が可能となります。受信者をコンタクトグループで整理することで、アラートが適切な担当者に届き、チームのワークフローを効率化します。

効率的なグループ管理

リソースを論理的なアプリケーションサービスグループとして整理しましょう。これにより、各グループのモニタリングデータの閲覧やアラートルールの管理が可能となり、運用効率と設定管理が大幅に向上します。

よくあるユースケース

クラウドモニタリングは、スケーラブルかつ信頼性の高い運用環境を維持するために不可欠です。以下は、特に大きな価値をもたらす2つの主なシナリオです。

インシデント対応の迅速化

システムのメトリクスがあらかじめ定めたアラートのしきい値を超えると、モニタリングサービスは即座に通知を発行します。チームはすぐに異常のトラブルシューティングを開始でき、業務への悪影響を最小限または防止することが可能です。

キャパシティプランニングとスケーリングを有効化する

CPU、メモリ、帯域幅使用量などの重要なメトリクスを継続して追跡することで、パフォーマンスの傾向を特定し、将来のニーズを予測できます。リソースの高負荷が継続しているというアラートを受信した場合は、インフラストラクチャを事前に拡張し、ビジネスの成長をサポートし、最適なパフォーマンスを維持できます。

用語集

  • 監視メトリック: 監視対象から収集される特定のパフォーマンス値またはステータス値(例: CDN帯域幅、リクエスト数、CPU使用率)。
  • アラートポリシー:監視メトリクスのしきい値を指定するユーザー定義ルールです。メトリクスがルールの条件を満たすと、アラートが発動されます。
  • アラート対象:アラートポリシーが適用される特定のリソースで、例えばDomain、サーバーインスタンス、データベースなどが含まれます。
  • アラート通知:アラートポリシーが発動された際、指定された連絡先またはグループに送信されるメッセージです。
  • 通知方法:アラート通知が配信されるチャネルです。サポートされている手段にはメールおよびSMSがあります。
  • アラート連絡先:アラート通知を受信する担当者です。
  • アラートグループ:1つ以上のアラート連絡先で構成されるグループであり、ポリシーによってグループ全体への通知が可能です。
  • アラート解消:アラートを発動させた条件が連続して20分間偽になった場合、自動的にアラートは解消されます。その条件がこの期間内に再度発生した場合、20分のタイマーはリセットされ、アラートは引き続き有効となります。