1 VASイ紹介

1.1 概要

HLS（HTTPライブストリーミング）は、Appleが提案したHTTPベースのストリーミングメディアネットワーク伝送プロトコルです。HLSの動作原理は、ダウンロードするために、ストリーム全体をHTTPベースの小さなファイルに分割することです。ただ、ファイルを修正と分割において大きな遅延が発生します。また、スムーズな映像再生を確保するため、プレイヤーは再生するまでに必要な最小ファイル数に制限をつけたことで、HLSの遅延をさらに拡大させています。低遅延のライブストリーミングを追い求める現在の流れの中で、HLSプロトコルには、その流れに適応しなければなりません。

LHLS（Low Latency HLS）プロトコルは、その名の通り、HLSプロトコルの遅延を低減するためのプロトコルです。LHLSプロトコルにそのまま対応できるため、HLSプレイヤーを変更することなく、HLSプロトコルの遅延を低減可能です。エンドユーザーとストリーマー間の距離を短縮し、ユーザーの体験を向上させることが期待できます。

1.2 適用プロダクト

• Media Acceleration Live Broadcast.

1.3 使用シーン

HLS配信に低遅延を求めるライブストリーマー

2 機能の詳細

LHLS（Low Latency HLS）の動作原理は、事前にクライアントにサーバーのセグメントデータを応答することで、HLSの遅延を低減しています。

• 手順：

  1. エンドユーザーがサーバーにm3u8マニフェストファイルのリクエストをします。
  2. サーバーは、m3u8マニフェストファイルを返答します。圧縮中のtsファイルのURLが中に含まれています。最初のマニフェストファイルに3つのtsファイル含まれる場合、マニフェストファイルには、圧縮された2つのtsファイルと圧縮中の別のtsのurlが含まれることになります。
  3. プレイヤーはm3u8ファイルを読み込むことでtsファイルのurlを取得し、tsファイルへのリクエストを順番にサーバーに送信します。
  4. 圧縮されたtsファイルはサーバーから直接与えられ、圧縮中のtsファイルはhttpチャンクで転送されます。

  注意：LHLSを起動するために、クライアントはリクエストURLに特定のパラメータを指定する必要があります。このパラメータは設定可能です。

3 通知事項

- LHLSを使用するには、CDNetworksのサーバーでtsファイルの分割をする必要があります。
- LHLSでは音声のみ、映像のみの機能に対応していません。